患者様の負担軽減への取り組み

インプラント治療においての患者様の負担

インプラント治療は、歯科で受ける治療の中でも外科手術を伴う高度な治療ですので、患者様にかかる負担も大きなものになると考えております。

身体的負担

一般的にインプラント治療では、歯ぐきを切開することやあごの骨をドリルで削ることとなり、患者様の身体にかかる負担は大きなものになります。また、治療後も腫れや痛みなど治癒に時間がかかるため、日常生活への支障から治療に踏み切れない方もいらっしゃると思います。

精神的負担

失った歯の機能を回復する治療の中でも、インプラント治療は入れ歯やブリッジと比較してリスクも高くなります。
このため、治療が成功するのか。切るのは痛いのではないか。このような不安からストレスを感じられる方もいらっしゃると思います。また、手術や治療後の痛みや麻酔注射への恐怖心を持たれている方も多いと思います。

金銭的負担

入れ歯やブリッジは、医療保険の適用される範囲での治療が選択できますが、インプラントは全て自由診療になります。このため、治療の内容や使用する材料によって費用は高額になり、治療を躊躇される方もいらっしゃると思います。

負担軽減のための当院の取り組み

インプラント治療は、失った歯の機能を回復する治療としては、他の治療に比べて多くの優れた面があります。当院では、インプラント治療を多くの方に安心して受けていただけるように、患者様にかかる精神的な負担、精神的な負担、金銭的な負担を軽減できるように様々な取り組みを実践しております。

身体的負担軽減の取り組み

当院は何よりも低侵襲(身体にかかる負担を少なくする)の治療を心がけております。

切らない・縫わない

当院では全症例の8割でフラップレスインプラントという術式を採用しています。これは、あごの骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む穴を開ける工程を、通常の治療では歯ぐきを切開して骨から剥がすという術式に対して、歯ぐきに開けた最小限の穴から行うというものです。切開しないため縫合の必要もなく、身体にかかる負担を大きく減らせます。

手術の回数をできる限り少なく

インプラント治療では、インプラント体(人工歯根)を埋め込む手術と、インプラント体があごの骨との結合後に人工歯およびその土台を装着するための二次手術を行う二回法という術式がありますが、当院では通常の症例において一次手術で完結する一回法を選択します。

また、まだ歯を失っていない状態で、抜歯からインプラントを埋め込むような症例では、抜歯窩(歯を抜いた箇所のくぼみ)の回復を待ってからの手術ではなく、抜歯窩を利用したドリルで骨を削らない術式を行います。

他にも、インプラントを埋め込むあごの骨に厚みが足りない、高さが足りないといった場合には、一般的には骨を増やすための治療を併用することになりますが、当院では細いインプラントや短いインプラントを使用することで、追加の手術を回避することを選択肢として用意しています。身体にかかる負担を軽減できることはもちろん、治療期間も短縮できます。

精神的負担軽減の取り組み

当院では、患者様の手術や痛みへの恐怖心を取り除くために、治療についてご理解・ご納得いただけるよう丁寧な説明を心がけておりますが、それでも不安がぬぐえない、緊張によって身体が反応してしまうという方のために「笑気吸入鎮静法」を治療に取り入れています。笑気吸入鎮静法は、笑気ガスという鎮静薬を吸引することで不安感や恐怖心を取り除きリラックスした状態を維持できる鎮静法で、局所麻酔(麻酔注射)の痛みも緩和して治療に臨めます。眠ってしまう方は多いですが、全身麻酔ではないため意識を失うことはありません。また、吸入を中断することで、すぐに元の状態に回復できるという特徴があるためとても安全です。

笑気吸入鎮静法がお勧めの方

  • 緊張で極度にストレスを感じる方
  • 嘔吐反射の強い方
  • 高血圧や不整脈など循環器の病気をお持ちの方

金銭的負担軽減の取り組み

インプラント治療は医療保険が適用されないため、治療費は全額患者様が負担することになり、負担に感じられる方もいらっしゃると思います。当院では、できる限り患者様の金銭的負担を軽減できるようにいくつかの取り組みをしております。

ご予算にあわせて治療を提案

当院では世界中の10メーカーより12種類のインプラントを取り扱っています。この中には、大手メーカーと遜色ない信頼性や実績がありつつも価格が抑えられたインプラントもあります。お口の状態によっては、手術の回数を減らすことや、オプションを見直すことで費用を抑えられる場合もあります。

治療が進んだ分だけの都度払い

当院では、治療費を全額前納する必要はありません。治療の進みにあわせて、インプラントの埋入手術の費用、土台の費用、人工歯の費用といった形でのご請求となりますため一度に大きな金額をまとめてお支払いいただくことにはなりません。(一括でお支払いいただくことも可能です)
耐久性が低く審美性は下がりますが、ある程度は仮歯を使い続けることで人工歯(セラミック)のお支払いを遅らせることもできます。

クレジットカード・デンタルローン

お支払いには、現金の他に、クレジットカードやデンタルローンを利用した分割払いに対応しております。デンタルローンでは、均等分割返済、ボーナス併用返済をお選びいただけます。

保証制度(インプラント5~10年・人工歯5年)

予期しない事故や不具合によって、患者様に負担をかけるようなことにならないため、当院では保証制度を導入しております。インプラントの破損や脱落には5~10年、人工歯(セラミック)の破損は5年の保証期間があります。保証内容について詳しくはお問い合わせください。

医療費控除について

インプラント治療は、医療保険は適用されませんが、医療費控除の対象にはなります。
医療費控除とは、その年の1月から12月に自分や家族のために支払った医療費・薬剤費、通院などの交通費の合計が10万円を超えた場合に、所得税が控除される制度です。