通常タイプのインプラント
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一口にインプラント(人工歯根)と言っても、世界中には100種類以上ものインプラントが存在します。それぞれのインプラントには様々な特徴があります。タキザワ歯科クリニックでは、その中から厳選したインプラント12種類を用意しており、患者様のお口の中の状態やご予算にあわせてより良いものをご提案いたします。
インプラントの構造
インプラントは図のように、歯槽骨(歯を支えるあごの骨)に埋め込まれたインプラント体(人工歯根)に人工歯の土台になるアバットメントというパーツを連結して人工歯を被せる構造になっています。
インプラント体とアバットメントが1体となった1ピース型のインプラントもあります。
入れ歯やブリッジといった失った歯の機能を回復する他の治療とは異なり、元々の歯と同じように歯槽骨に支えられているため、機能の回復という面では一番優れた治療です。
1ピースのメリットとデメリット
インプラント体とアバットメントが1体となった1ピース型インプラントのメリットとデメリットをご紹介します。
1ピースのメリット
- 構造がシンプルなのでトラブルが少ない
アバットメントとインプラント体を連結しているネジが緩むなどの心配が要りません。 - 費用が抑えられる
部品が少ないため、2ピース型と比べて安価です。 - 手術が1回で終わる
手術は1回で完了する(1回法)ため、患者様の身体にかかる負担が少なくなり、治療期間も短くなります。
※2ピースでも1回法は可能です。
1ピースのデメリット
- インプラント体の埋入角度の融通が利かない
人工歯の取り付け角度が決まってしまうため、インプラント体を埋め込む角度がある程度決まってしまうため、患者様の顎の骨の状態によっては適用できない場合があります。 - アバットメントのトラブル時に撤去しなければならない
アバットメントに何らかのトラブルがあった場合でも、インプラント体を取り外さなければならない。
2ピースのメリットとデメリット
2ピースのメリット
- 様々なインプラント体から選択できる
形状や性質など様々な特徴があるインプラント体が選べるため、多くの症例に対応が可能です。 - 治療計画の自由度が高い
インプラント体を埋め込む角度と人工歯の角度をアバットメントを介して応用が利くため、あごの骨の状態に合わせて治療計画に幅を持たせられます。 - インプラント体にかかるダメージを軽減できる
歯に想定外の負荷がかかるような場合でも、アバットメントが破損することでインプラント体にトラブルが発生し難い仕組みになっています。 - 2回法が選択できる
インプラント体を埋め込む手術の後に、インプラント体と歯槽骨が結合する期間を十分に取ってからアバットメントを連結する二次手術を行う2回法という治療法を選択する余地があります。
2ピースのデメリット
- アバットメントが緩む場合がある
インプラント体とアバットメントを連結しているネジが緩んでしまう場合があり、調整の手間がかかります。 - 1ピース型と比較して費用が高くなる
部品が多くなるため、1ピース型よりは費用が高くなります。
10メーカー12種類の
インプラントをご用意
インプラント治療を成功させるためには、患者様一人ひとりのお口の環境や骨の状態に合わせた、オーダーメイドの治療をすることが重要です。
インプラント体を製造しているメーカーは世界中にたくさんあります。そこで製造されているインプラント体は合計100種類以上にも及び、 それぞれ構造や材質に細かい違いがあります。当院では、日本で入手できるインプラント体を数多く検証した結果から、厳選したインプラントをご用意しております。
ノーベルバイオケア社 アクティブ
ノーベルバイオケア社は、世界で最初にネジタイプのインプラント体を開発したメーカーで、数多くの実績があり信頼性が高いです。
ノーベルアクティブは先端がするどい刃物状のドリルになっているので、小さいに穴にでも簡単に挿入できるため骨を削る量も最小限で済み、良好な初期固定を実現します。そのため、 即時荷重(すぐに土台と仮歯が入る)や抜歯即時埋入に適しています。
ノーベルバイオケア社 リプレイス
ノーベルリプレイスは、世界中で数多く使用されている使いやすいインプラント・システムです。天然歯根を再現した独自の形状により、高い初期固定が得られるようにデザインされており、即時荷重(すぐに土台と仮歯が入る)に適しています。
ノーベルバイオケア社 パラレルCC
生体親和性に優れたグレード4の純チタンからできており、即時負荷、早期負荷、遅延負荷が可能。多くの研究で実証された形状は、高い汎用性と優れた多様性があり、様々な症例に適用できるよう設計されています。先端部がやや細くなっているため、骨密度が低い症例においても高い初期固定を実現します。
ストローマン社 SLActive
ストローマン社は、ノーベルバイオケア社を抜き世界・国内NO.1シェアの 現在最も人気のあるインプラントメーカーです。
SLActiveは、表面性状が現在最も優れたインプラントで、骨と結合する期間が上顎6週間~、下顎4週間~と、従来の1/3の近い治療期間となっており、インプラントの将来的な残存率も高く、インプラント周囲炎の罹患も抑えられるインプラントです。
オステム社 TSⅢA
オステム社は、現在アジアシェアNO.1で、日本でも広く使われるようになってきたインプラントメーカーです。
後発メーカーのため、他のインプラントの優れた部分を取り入れた、幅広い症例で利用できるインプラントです。開発費を抑えられているため、比較的低価格なこともメリットです。
ジンマーバイオメットデンタル社 カルシテックスプライン
ジンマーバイオメットデンタル社は、人工関節や筋骨格を開発しているジンマーバイオメット社のグループ会社です。
インプラント体の表面に、ハイドロキシアパタイトをコーティングしています。ハイドロキシアパタイトは骨と同じ生体材料なので、あごの骨とより強固に結合します。骨が柔らかい方や骨粗しょう症の方に向いています。抜歯即時(抜歯と同時に入れる)に多く使用されています。
ジンマーバイオメットデンタル社 T3short
インプラントの全長およびシステムの特徴によって、従来型のインプラントでは対応が困難であった垂直的な骨量不足の症例において使用します。
15年以上にわたり実績を積み重ねてきたインプラントで、長期的に使えることが期待できます。インプラント体表面のゴールドコーティングが結合を高めます。
バイオホライズン社 レーザーロック
独自の特許技術「Laser-Lok」によって、歯肉(粘膜)との結合力を高めたインプラントです。独自技術の開発までには、多数の動物実験や臨床実験が行われているので、 安全性も高くなっています。歯肉との結合により、細菌侵入を防ぎ、歯周病などにも効果があります。
松風バイオフィックス社 BIOFIX
バイオフィックスインプラントの素材はグレード4の純チタンを採用しています。腐食しにく生体親和性が高い、長期間の利用が期待できるインプラントです。
マイクロスレッドを長くして、接触面積と封鎖性を向上。 軟らかい骨質でも良好な初期固定が得られ、優れた素材と独自のデザインを採用。 日本の優れた技術で質の高いインプラント。
NEODENT社 GM Helix
NEODENT社は、ストローマンのセカンドラインとして、令和元年6月に日本で承認された注目の新しいインプラントメーカー。
デュアルスレッドで柔らかい骨から硬い骨まで様々な骨質に対応。即時荷重(すぐに土台と仮歯が入る)・抜歯即時(抜歯と同時に入れる)に最適なインプラント。
Z-Systems社 ZIRKOLITH
Z-Systems社は、セラミックインプラントのグローバルリーディングカンパニーです。数万件もの施術成功実績を持ち、15年以上の経験により開発・製造・ノウハウ・品質保証を発達させてきました。
インプラント体やドリルがジルコニアセラミック製のため、金属アレルギーの心配が要りません。また審美性が高いことも特徴です。
この他、デンツプライシロナ社のアストラテックインプラントも取り扱っております。